TOEIC800点です。更に英語力を高めるためにお勧めの学校はありますか?
既に高い英語力をお持ちなので語学学校は積極的にはお勧めしません。
語学学校で最も高いレベルの英語クラスはIELTS(主にイギリスやオーストラリアの大学入学基準になる英語検定試験 イギリス版TOEFL)やTOEFLの受験対策クラスになるのが一般的です。大学に進学できる英語レベルを目指すクラスです。
そのため、TOEIC800点前後以上、英検準1級以上、TOEFL(PBT550点/IBT80点)前後以上の方は、語学学校のクラスで学ぶのは物足りない可能性が考えられます。
このレベルで語学学校に通うことを希望される方は「試験の結果は良くても、英語の実践、特に会話力が足りない」と思っている方が多いのですが、これだけの英語力があるなら語学学校に通って学ぶのではなく、実社会で英語を実践で使うことで力をつけなくてはならないレベルです。満遍なく学ぶ必要のある初中級者と異なり、伸ばしたい英語力の分野・目標を絞った学習も大切です。
度胸・メンタルの部分が大切
実社会で英語を使うのは、英語の知識よりも度胸が大切です。英語の試験結果がよくても英語を実践で使えないという方は間違ってはいけない…という気持ちが強すぎて、実践の場になると冷静さを失ってしまったり、緊張してしまうメンタルの部分が大きいのではないかと思います。また実践の場がなかったために自信がないという方も多いです。
試験の答えは1つですが実社会の英語の答えは1つではありません。間違えてはいけないと思いが強く英語が口から出てこないよりも、たとえ少々間違っていても言葉を発することが大切です。実際、普段使っている日本語も文法的に完璧な日本語を使っている人はいないと思いますが英語も同じです。勇気を持って英語を使う、これ以外には今以上に上達する手段は無いと思います。
語学学校以外で英語を実践的に使う機会を作る
従って英語試験の成績が良い方は語学学校に通ったとしても学校で学ぶだけではなく(学校に頼る受け身ではなく)シンガポールでの生活全般を通して積極的に英語を使うことで英語を使うことに慣れる、習うより慣れろを心がけるようにしてください。
語学学校でも英語を使う機会がある…とお考えになるかもしれませんが、授業に出席しているだけでは英語を使う機会は実はそれほど多くはありません。特にクラスの人数が多いと自ら積極的に発言して授業をリードするくらいの気持ちでなければほとんど英語を発することなく授業が終わってしまうこともあります。
語学学校=自動車学校
また授業で使う英語は所詮、授業の英語です。わかりやすい例で言えば、自動車学校内のコースで車を運転しているイメージです。自動車学校内のコースはアクシデントが起きない非日常的な空間で車を運転しています。歩行者もいませんし踏切があっても電車は走っていません。何かあっても隣に乗っている教官がブレーキを踏んでくれます。
車の運転が一人前になるのは免許を取得して実際に自分で路上を運転する経験を何度も積んでからです。英語もそれと同じで学校内で英語を使うのは自動車学校内のコースを運転しているのと同じことなのです。先にあげた英語試験の成績は欧米の大学に入学できるレベルです。それは英語で授業を受けられるレベルのはずです。すなわち英語の免許を取得したのと同じレベルであり、だからこそあとは実社会で経験を積むことが一番大切なのです。
語学学校の通学期間
このレベルの方が語学学校に入学した場合、高確率で一番上のクラスに入学します。一番上のクラスは2-3ヶ月程度の期間のため学校に通学する場合でも2-3ヶ月で良いと思います。英語を実践で使うことに慣れる準備体操期間だと思ってください。
習い事・スカイプ英会話
英語を実践で使う場として興味のあることを英語で学ぶ習い事に参加することをお勧めします。また日々の英会話練習としてオンライン英会話を毎日続けることも英会話上達には欠かせません。その時はなんとなく教師に話をあわせるのではなく話したい内容を自分で用意、しっかりと予習してオンライン英会話に臨むことが上達の秘訣です。
ワーホリビザで働く
ワーホリビザの申請基準を満たしている方はワーホリビザで実際に働くことをお勧めします。学校に通いながらのアルバイトも可能です。実践で英語を使うには英語を使わなければならない環境に自分を追い込むことが大切だからです。