日本での就活に向けてTOEICのスコアアップを目指しています。TOEIC対策の学校を紹介してもらえますか?
TOEICは世界的にはマイナーな検定試験のためTOEIC対策のコースを設けている学校はありません。TOEICは対策をしやすいため自習でも十分対応できます。自習方法もアドバイスできます。
TOEICはマイナーな試験
TOEICは世界的にはとてもマイナーな英語検定試験です。有名なのは日本・韓国くらいで受験者も両国が多くを占めます。そのためTOEIC対策に特化したコースはシンガポールにはありません。もしあっても参加者のほとんどは日本人になるのは確実です。
世界の二大英語検定試験はアメリカのTOEFL、イギリスのIELTSです。これらの試験対策コースはシンガポールにもありますが、TOEIC対策のコースや教材は需要のある日本のほうが圧倒的に充実しています。
TOEIC対策の自習方法
TOEICは英語検定試験の中では対策をしやすい試験です。リーディング・リスニングの2技能のみ、解答は選択肢、難易度の高い単語は少ない…などの理由です。
以下、ざっくりですがTOEIC対策の基本を説明します。実際に留学・ワーホリをお申込みの方にはより詳しいアドバイスを差し上げます。
中学・高校の文法
中学・高校の文法が不安な方はTOEIC対策の前に中学・高校で学ぶ文法のおさらいから始めましょう。少し簡単なくらいの参考書からスタート、参考書を何周もして問題を間違えないレベルまで高めましょう。
頻出単語
TOEICでは中学・高校では学ばない単語が数多く出題されます。TOEIC頻出単語の参考書を購入してボキャブラリーを増やしましょう。ポイントは単語単位で覚えるのではなく文で覚えること。参考書の例文でも良いのですが、その単語を使った自分が実生活で使いそうなフレーズを考えそれを覚えるのが英語を使えるようになるコツです。TOEICの頻出単語は仕事や生活で使う単語も数多く含まれているためTOEIC対策目的ではない方にもお勧めです。
過去問
TOEICは問題数が多く、対策無しで初めてTOEICに挑戦した人は時間切れで解答すらできない問題が多く残ってしまった…というケースがほとんどです。試験に慣れるため公式問題集(過去問集)を購入、実際の試験の時間にあわせて何度も過去問を解いてください。TOEIC対策の大きなポイントは問題数に負けない速読です。
本番のTOEIC試験
シンガポールでもTOEICは受験できます。受験料は日本に比べてやや高めですが月2回の高頻度で行われています。留学中、数ヶ月毎に受験するとTOEIC対策の成果を確かめることができます。
TOEICスコアが目的にならないように
多くの方が英語を学ぶ真の目的はTOEICで高得点を得ることではなく「英語を実践で使えるようになる」ことだと思います。
英語を実践で使う時、もちろんTOEICで出題される「解答の選択肢」はありません。
TOEIC対策を行ってしまうと「選択肢の中から消去法で答えを導く」などのテクニック的なものに走りがちで、それは「英語を実践で使えるようになる」という本来の目的から外れてしまいます。
TOEICは学習成果を確認する手段の1つに過ぎません。しかしそのTOEICが英語学習の目的になってしまう、いわゆる「手段の目的化」が英語学習でも起きています。
特に英語を実践で使うことがない環境で英語を学んでいると「手段の目的化」に陥りやすくなります。普段は英語を使わないため明確な目標・目的が設定できないからで、わかりやすい指標のTOEICのスコアが目的・目標にすり替わってしまいます。
これでは定期試験や受験のために英語を学ぶ学生と同じでいつまでたっても英語を実践で使えるようにはならないでしょう。