シンガポール留学・ワーホリ予算の多くを占めるのが家賃、留学予算の約3分の1、ワーホリ予算の半分以上を家賃が占めます。

シンガポールの物価は高いという印象を持たれがちですが、普段の生活費(食費や交通費)は工夫次第で日本と大差ない予算で生活できます。しかし家賃だけは東京より高く、留学・ワーホリにシンガポールを選ぶ欠点であることは認めざるを得ません。

家賃相場は留学・ワーホリを目指す方にとって予算的に最も気になる部分、そのためシンガポール留学支援センターでは定期的に家賃調査を行っています。

2024年4月の家賃調査結果

住宅タイプ・立地別の家賃相場(中央値)です。

住宅タイプ立地家賃中央値
公団団地(HDB)サークルライン外側$901-$1000 約106,439円前後
公団団地(HDB) サークルライン内側$1101-$1200 約128,847円前後
民間集合住宅サークルライン外側$1201-$1300 約140,051円前後
民間集合住宅 サークルライン内側$1401-$1500 約162,459円前後

公団団地(HDB)
国民の大多数が住む団地。募集物件の6割程度を占める。家賃は安め。最低6ヵ月以上。

民間集合住宅
コンドミニアム(プール等付き)やアパートメントと呼ばれる民間住宅。家賃は高め。最低3ヵ月以上。

サークルライン内側
サークルラインは環状線的な地下鉄(MRT)路線。サークルライン沿線の内側は都心・都心に近い住宅地。都心まで20-40分程度。

サークルライン外側
郊外の住宅地。都心まで40-70分程度。

詳細データ

中央値より安い家賃の部屋は「エアコン無し」「駅から遠い」「部屋のコンディションが良くない」など安い理由があるところが多いです。エアコンの有無で$100-$150程度、家賃が違うことが多いです。

1年前との比較 募集件数が倍増!

1年前との比較で大きく違うのは募集件数が4304件から9382件に倍増している点です。ここから推測できるのは、募集してもテナント(借主)がなかなか見つからなくなっている点です。事実、去年暮れ頃から見学アポがかなり取りやすくなりました。1年前は問い合わせても返事すらないことが少なくありませんでした。

肝心の家賃、公団団地(HDB)は中央値の家賃レンジに1年前との違いはありませんが、家賃中央値は下落傾向です。民間集合住宅は中央値の家賃レンジが一段階下がりました。これも昨年暮れ頃から家賃交渉に応じてくれることが増えているのを体感しています。

今後も家賃下落状況は緩やかに続くと予想しています。